若き経営者 宮下晴光氏が学生起業家たちに一番伝えたいこと【後編】

今回は、学生の時に起業をした20代の若き経営者、株式会社クラフィルジャパンの宮下 晴光氏に話を聞きました。前編では、学生たちと年齢的にかなり近い自分だからこそ伝えられる、学生に求めること、伝えたいことをズバッと語って頂きました。後編では、さらに突っ込んで宮下氏が考える今後のメディアについて、そして今後の目標などについてお話を聞いていきます。
 
以下
宮下:株式会社クラフィルジャパン 代表取締役 宮下 晴光
柴田:株式会社mannaka 代表取締役 柴田 雄平
 

社会に対して価値を提供したいという思いで始めたメディア事業

 
柴田
では、事業の話に移っていきたいと思います。メディア事業の事業計画などを教えてもらえますか?
 
宮下
まず、メディア事業を本格的にやり始めたのが2016年の10月からです。
最初のメンバーは4人で、エンジニアが1人と編集担当が1人と、あとは僕を含めて2人という状態でやっていました。その4人というのは、元々いるメンバーだったり、その時にいるメンバーに紹介してもらったりで、そのメディアの世界観をとにかく大事にしていこうと思っていました。会社としてのビジョン、理念を意識して、そこから逆算したメディアにしようと考えていました。
メディアを立ち上げてからは、男性美容のメディアに特化はしていたと思うんですけど、そのスケール感や、より深い部分については、さらに突き詰めていかないといけないポイントだと思っています。
 
柴田
このメディアをどこまで持っていきたいという目標はありますか?
 
宮下
まずは日本一の男性美容メディアにしていくというのが、一番の目標です。そして、より多くの人が、自己実現できるような社会を創造していきたいという思いがあって、結局、男性美容のメディアをやっているというのも、男性美容って結構コンプレックスの解消をしてもらうというのがメインなんです。
例えばハゲや、臭い、肌荒れの解消って、会社としてのビジョンの、「より多くの人が自己実現してもらう」という、そこを達成してもらうためなんですよね。この男性美容のメディアによって、コンプレックスを解消して、かっこよくなってもらって、自信を持ってもらう。そうすることによって、自己実現につながっていくと思うので、自己実現というのを数値化したりして、さらに探求していきたいと考えています。
 

 
柴田
少し前の話になるけど、キュレーションメディアとかがめっちゃ流行ってたりしたけど、メディアっていろんな選択肢がある中で、なぜBiDAN(クラフィルジャパンのメディア)はオウンドメディアに特化しようと決めて作ったのか教えてもらえますか?
 
宮下
そうですね、メディアっていちばん重要なのはコンテンツだと思っているので、そのコンテンツに対しての責任感というか、本当に正しい情報を提供していかないといけないなと思っていて、本当によいものを提供するためにはオウンドメディアという形を取っていくというのが一番だと思ったんです。
例えばある記事に1,000PVがあったとしたら、およそ1,000人くらいの方が見ている状態になっているので、その1,000人が見ているということに対しての責任感を持たないといけないと思っているんです。
 

 
柴田
そうだよね。コンテンツを作る時に一番大事なのは、そういったメディアを見ている人たちの意識や、責任といったところがあるよね。一方、リアルなところで言うと、最初メディアを作っていく時に全部の記事がうまく回ったわけではないと思うんだけど、どのようにしてメディアに関する知識とかをつけていったりしたの?
 
宮下
メディアの知識というのは、いろんなセミナーに行ったり、参考書を読んだり、あとは自社以外の人に見てもらってフィードバックをもらったりもしました。
実は最初の頃は、クラウドワーカーを使って、電話して意見を聞いていたんですよ。1時間あたり1,000円くらい出して、自分たちのメディアを見てもらって、それで色々改善を図ったりとかしていたんです。
 
柴田
なるほど。2017年の6月現在で、メディアのPV数はどれぐらいになってますか?
 
宮下
PV数が35~40万/月くらいで、ユーザーが大体26~30万/月くらいという状態です。今後はメディア事業単体で、6人体制くらいでいきたいと考えています。
 

 

若き経営者が考える、今後のメディアとは?

柴田
これからのメディアという言葉に対して、ハル(宮下)が思っていることとか、今後メディアはこういう風になっていくんじゃないかと思ってることを聞かせてください。
 
宮下
やっぱり、コンテンツが提供する価値がより一層重要視されるだろうなって思っています。コンテンツによって自分がどう変わったのか? ということですね。
男性美容だったら、例えばニキビケアの予防に関するコンテンツを読んで、実際に実践してみたらニキビが減った、という風に。単純にメディアを読むということだけじゃなくて、そのメディアによって自分自身がどう変わったのか、っていうのをどれだけ提供できるかというのがメディアの価値として、これからの重要なポイントになってくると思います。メディアはただの読み物ではない。それはBiDANだけではなくて全てのメディアについても同じだと思っています。例えばエンタメ系の記事でも、「読んでて楽しくなった」とか、「気分が晴れた」とか、「ストレス解消になった」とか、そういった、その記事を読むだけじゃなくて、それを読んだ自分がどうなったのかという部分が重要になってくるかなと思います。
 
柴田
ハルたちが今、自分たちのメディアでやっている中で、モデルとかロールにしているようなメディアがあったら教えてください。
 
宮下
具体的に言うとメンズスキンケア大学というのが、男性美容のメディアで1位を取っていて、そこが110万PV/月ぐらいなので、そこは越えていきたいです。
最近注目しているのは、動画メディアです。例えば、女性系だったらCチャンネルとかですね。さっき言った、コンテンツによって自分自身がどう変わるかっていう部分では、動画はかなりリッチなコンテンツになってくるので、その影響っていうのはすごく大きいものだと思っています。なので、そのあたりは常にベンチマークはしています。料理系の動画メディアとかもそうですけど、やっぱりわかりやすさが違うので、実際にやってみようかと思っています。
 

 

若き経営者のこれからの挑戦

柴田
では最後の質問です。今後、ハルが挑戦していきたいことを教えてください。それはメディアということだけじゃなくていいです。
 
宮下
とにかく自分の作ったサービスを、なるべく多くの人に使ってもらいたいというのがあるので、市場規模が大きいところで自社のサービスを作って、多くの人に使ってもらいたいです。例えば、FacebookやLINEのような市場規模が大きいところで挑戦していきたいなっていうのはあります。
 
柴田
なるほど。ありがとうございました。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーー
学生の時に起業をした20代の若き経営者、株式会社クラフィルジャパンの宮下 晴光氏に話を聞きました。後編では宮下氏が考える今後のメディアについて、そして今後の目標などについてさらに深掘りしながらお話を伺いました。メディアはただの読み物ではない、そのコンテンツがどのように読み手を変えたか、動かしたかということが今後大事になってくるというお話は大変勉強になりました。
 
前編はこちら
 
 
▶︎株式会社クラフィルジャパン
より多くの人が自己実現できる社会を創造する
クラフィル(clafill)とは、「明確にする」という意味の単語であるclarifyと、「夢を叶える」、「実現する」という意味の単語であるfulfillの造語です。企業理念にある 「理想的な未来」とは、多くの人が夢を叶え、 自己実現を達成できる世の中 という意味であり、私たちは、今ある常識を覆し、 その理想的な未来を 「明確」にしていきます。
HP:http://clafill.so-good.jp/
オウンドメディア「BiDAN」:http://www.healthy-style.jp/