あなたの30分で、日本の「働く」がもっと楽しくなる  社員と企業を外から支える”社外メンター” という新しい働き方

「どうせ働くなら、楽しく働きたい」と、多くの人が思っているはず。 しかし、実際に悩みなく働いている人や、悩みを誰かに相談できる環境で働けている人がどれだけいるのでしょうか。

ある人材サービス企業が行なったアンケートによると、「仕事に不安や悩みがある(あった)」と答えた人の割合は全体の90.6%に上ります。その一方で、「会社に仕事の悩みが相談できる仕組みがあるか」という問いには65%もの人が「ない」または「わからない」と回答しています。

そんな働く人の多くが抱える悩みに寄り添うHRTechサービスが今、注目を集めています。エール株式会社(以下、エール)が提供するクラウド1on1サービス「YeLL」です。

※株式会社マンパワー(2011)「仕事に関する意識調査」(参照2019-01-30)

クラウド1on1サービス 「YeLL」とは

(※以下、YeLL)

クラウド1on1サービスYeLL

YeLLは、企業で働く人々の「働く楽しさ」を醸成するこれまでにないクラウドサービスです。サービスを導入している企業の社員一人一人に「クラウドサポーター」と呼ばれる外部メンターをアサインし、1対1の定期的なコミュニケーションを通して支援していきます。

クラウドサポーターは、マネジメント経験・人事経験・キャリアカウンセラー経験を持つビジネスマンや主婦の方などが隙間時間に活動しているケースが多いといいます。 また、「部下をマネジメントするために必要なコミュニケーションスキルを磨きたい」「コーチングの学習をしているが、本業で活かす機会がない」などサービスを通して自己成長したいという人の登録も増えているそうです。

YeLLは2017年9月に開催された「NRI ハッカソン『bit.Connect』Hack for Workstyle」にて、参加39団体を抑え最優秀賞と野村ホールディングス賞を受賞した他、2018年にはHR Tech GPファイナリストにも選出されています。大手企業の導入事例も急増しており、今HR業界で最も注目されているサービスの一つです。

bit.connect優勝画像

「NRI ハッカソン『bit.Connect』Hack for Workstyle」最優秀賞受賞時の様子

サービス開発の背景

当初は組織開発のコンサルティングを行う企業としてスタートしたエール。コンサルティング事業を行う中で、「働く人には、利害関係なく自分を応援してくれる存在が必要なのではないか。そんな存在がいることが、人が『働く楽しさ』に気づき、新たな行動を起こすきっかけとなるかもしれない」という仮説が生まれたといいます。カウンセリングやコーチングのような対人支援サービスは数あれど、そうしたサービスを個人が自ら活用するケースはごく一部。「働く全ての人に『エール』を送りたい。」そんな思いから、BtoBで外部メンターをアサインするYeLLを立ち上げたそうです。

また、YeLLが注目を集めているもう一つの大きな理由は、クラウドサポーターという新しい働き方を提供している点です。

YeLLの立ち上げに際し、創業メンバーたちは、マネジメントの経験が豊富なビジネスマン・経営者層、キャリアコンサルタント資格保有者、ビジネスマン向けのプロコーチといった、誰かを支援するスキルを持つ”コミュニケーションのプロフェッショナル”たちと、サービス構想についてディスカッションを重ねたそうです。その中で、彼ら彼女らもまた、コミュニケーションを通して『もっと社会に貢献したい』『誰かの役に立ちたい』という強い思いを持っていながら、現実にはそんな機会に恵まれていないというもどかしさを抱えていることがわかってきました。彼ら彼女らからの「そんな機会があるなら、ぜひ参加したい!」という声は、YeLL開発の後押しとなりました。

この潜在化していたニーズに着目したことで、社員・企業・クラウドサポーターの三方よしのビジネスモデルが生まれたのです。

クラウド1on1サービスYeLL

クラウドサポーターとのやりとりを通して、社員の「働く楽しさ」をつくります。

エールの目指す世界

エールがビジョンとして掲げているのは「働く楽しさがつながる世界」。そこには企業の社員だけではなく、クラウドサポーターへの思いも込められています。
働くことに楽しさを見出せていなかった社員が、YeLLを通じて少しずつ働く楽しさに気づいていく―――
その過程に向き合い寄り添うことは、クラウドサポーターにとってもまた、大きな喜びや新たな気づきを得る機会となるそうです。

エールの代表取締役 櫻井氏は「これからの企業と個人は契約ではなく信頼で結ばれる。」と述べています。これは、エールのミッション「社員と企業を仲間にする」とも繋がります。社員と企業が信頼し合い、仲間として同じ未来を目指しながら、「働く楽しさ」の連鎖が起こる世界を創る。これがエールの目指す世界だといいます。

契約や上下関係ではなく、ビジョンやミッションに共感する仲間が集合体となり、社員一人一人がやりがいを持って笑顔で働く。そんな世界が実現したら素敵ですよね。

YeLL キックオフパーティー2019

2019年1月23日に開催した「YeLLキックオフパーティー2019」での様子。クライアント、パートナー、クラウドサポーターを100名以上集めてクラウドサポーターの表彰や、ビジョン・ミッションの発表を行ったそうです。

クラウドサポーターとは

システム系上場企業のシステム部門の元マネージャー、小売業の人材開発部門出身者、人材サービス会社の元人事責任者、仕事を辞め夫の海外駐在に帯同している専業主婦など、YeLLのクラウドサポーターたちの経験は十人十色。しかし、エールがクラウドサポーターに求める一番の要件は、前述のエールが描くビジョンやミッションへの共感だと言います。エールのマーケティング責任者・北村氏は次のように語っています。

「クラウドサポーターたちに共通すること、それはビジョンとミッションを目指して仲間たちと一緒に歩んでいけることです。クラウドサポーターと社員の方がつながり合い、醸成された『働く楽しさ』が周りの方々に伝播していく。そして、さらにその方々の周りにも伝播していく――そのような『働く楽しさ』の連鎖を、クラウドサポーターの皆さんと一緒に作りたいですね。」

エールのコーポレートサイトでは、実際にクラウドサポーターとして活躍している方々のインタビュー記事も更新されていく予定です。ぜひご覧ください。

エール株式会社 https://www.yell4u.jp/

YeLL 社員

■会社情報 会社名:エール株式会社(YeLL Inc.) 事業内容:「YeLL」の運営、組織開発・人材育成コンサルティング 役員:代表取締役 櫻井 将、代表取締役 吉沢 康弘 設立:2013年6月4日 URL:https://www.yell4u.jp/

執筆/編集:WORK COMPASS