2009年Facebook元CTOアダム・ディアンジェロが創業したQ&A型の知識共有プラットフォーム「Quora(クォーラ)」。米国版と同様に業界の著名人が参加しつつあり、日本でもブレイクの兆しを見せています。
「Quora(クォーラ)」とは
Facebookの初代最高技術責任者(CTO)アダム・ディアンジェロが共同創業者兼CEOとして立ち上げた「Quora(クォ-ラ)」。
2010年に英語版のサービスを開始して以来、Quoraは月間ユニークビジター数が2億人を超えるまでに成長しました。今では全世界の人がQuoraを利用しており、ビジターの半数以上が米国以外の国の人々で、そこには日本からの利用者も含まれます。
Quoraでは、ありとあらゆるトピックについて質問することができ、全ての質問は、AIによりその質問の回答に適した人のフィードに自動的に振り分けられます。
「プログラマーが必ず作るべきプログラム」や、「中小企業の経営者として学んだ厳しい教訓とは」、「日本でクレジットカードの使用率が低い理由とは」、「一人で起業するのは、複数人で起業するのと比較すると難しいですか」、「エクアドルで住むのにお薦めの地域はどこですか」など質問のジャンルは様々。
単なるQ&Aサイトではなく、それぞれの回答を楽しむいわば「大喜利型のSNS」とも言われており、素朴に見える質問に対して、個人的な体験を交えて語ったり、思わずうなるような知識や見識を披露したりする回答が人気を博しているそうです。
会員は原則実名。肩書きや職歴の公開も
Quoraの品質は実名推奨の会員システムにより支えられているといいます。従来のQ&Aサイトは匿名運営が多く、真偽不明な回答や悪意を込めた回答をすることも可能でした。
一方、Quoraでは質問側も回答側も原則実名。肩書や職歴、学歴を公開する会員も多く、自分の回答に対しての評価も閲覧数や評価数で一目で分かります。いい加減なことは書きにくいし、ハッキリ評価されるのは回答へのモチベーションになるといいます。
著名人も多数参加
米国版では、各分野の第一人者や専門家、例えば米国政治家バラク・オバマ氏、米国政治家ヒラリー・クリントン氏、米国女性活動家グロリア・スタイネム氏、Facebook COOシェリル・サンドバーグ氏、Wikipedia創設者 ジミー・ウェールズ氏などもQuoraを利用しており、人々の質問に数多く回答しています。
日本語版にも2019年3月末、プログラミング言語「Ruby(ルビー)」の開発で知られるまつもとゆきひろさんが参加。コミュニティーを盛り上げているそうです。
「飲み会やタバコ部屋でエンジニア同士が雑談している感じの楽しさ」と話す利用者もおり、
今後ますますの広がりを見せそうです。