AI診断、遠隔治療、介護ロボット ITで医療介護問題を解決へ

はじめに

2017年04月24日の日本経済新聞の記事に、ITが日本の医療・介護費の負担減少に貢献しうると取り上げられていました。ここでは、医療介護×ITの可能性について検討していきたいと思います。
 

日本政府がITに期待

日本政府の未来投資会議、ITで医療・介護の効率化を提案

日本政府の未来投資会議で、有識者がITを使った医療・介護の効率化を提案しました。日本政府はこの効率化により、高齢化による医療・介護費用の増加にともなう次世代の負担増加に歯止めをかけたいと考えているのでしょう。
 

未来投資会議とは

未来投資会議とは、成長戦略の新たな司令塔となる会議(議長・安倍晋三首相)のことを指します。未来投資会議は、人工知能(AI)の開発加速を柱とする、第四次産業革命の推進などに取り組むことを目的とした戦略会議となります。2017年1月をメドに、構造改革の総点検や技術革新に向けた課題を整理し、17年年央に成長戦略をまとめるとの方針を示しています。
 
平成29年4月14日に、開かれた第7回未来投資会議では、医療・介護・予防のシステムの構築について議論されました。議題内容と有識者の配布資料から見られるように「医療・介護」の諸問題を、ICTを駆使して解決を模索していくとの方向性で一致しています。
(第7回未来投資会議:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/dai7/index.html
 

ITを使った医療介護効率化の具体的な例

  • IT技術を駆使して医療診断の距離の概念の排除
  • 健康状態を記録し、異常の早急な判断の可能
  • 介護にロボットや赤外線センサーを取り入れることによる介護従事者の業務負担の軽減

 

医療業界がITに期待 完治率向上へ

医療業界は、医療・介護にITを導入することで完治確率を引き上げようとする思惑が考えられます。現に、IBMが開発した「ワトソン」と呼ばれる人工知能を取り入れようとする動きも医療業界にあります。人工知能の導入により、患者の症状を過去の膨大なデータと照合し、より的確な治療判断を行えるようになると期待されています。
 

最新型通信回線5G、遠隔治療の実現へ

AIの登場などに見られるIT技術の進歩が、今後、医療・介護業界にも大きな変化を与えうると考えられます。
 
次に期待されている技術の進歩は、通信回線(5G)です。5G回線になると、遠隔地より触診できるだけなく、触感すら送れると言われています。5Gでは超高精細な動画を見られるため、将来的には名医が遠隔地からロボットを使い、癌などの切除を可能にすることに貢献するとも考えられています。
 

ITと医療介護のまとめ

IT技術の進歩は、私たちの生存確率を上げるだけでなく、社会保障費の増加に歯止めをかける作用となり得たり、または医学会の威信にかかわる難病の解決も前進させるなど、多くの分野に関わる必須事項になってくるのではないでしょうか。
 
 
編集者:株式会社mannaka
協賛 :株式会社エスネットワークス
 

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