【イベントレポート】話題の『グロ放題』って何?mannaka 柴田が見た「グロービス学び放題の体験講座」

先日開催された、若手社会人に向けた動画コンテンツを提供するグロービス学び放題の体験講座。その講座に、WORK COMPASS編集長 株式会社mannaka 代表取締役社長 柴田が参加してきました。その内容をWORK COMPASS読者の皆さんにもぜひお伝えしたく、レポートにまとめました。mannaka 柴田目線で見てきた本講座の様子をぜひご覧ください。

“若手向け”学び方を学ぶ!2018年流「学び方改革講座」効率的かつ無理せずに学びの効果を最大化できる学習方法とは?

今回の講座のテーマは、”若手向け”学び方を学ぶ!2018年流「学び方改革講座」効率的かつ無理せずに学びの効果を最大化できる学習方法とは? です。

講座の講師を務められたのは、グロービス経営大学院教員の鳥潟幸志氏。担当は『Learn How to Learn』、一言で言うと学び方の学びです。
鳥潟氏には、以前WORK COMPASSでインタビュー取材をしており、その時にも「1人でも多くの方に本当に必要とされる教育コンテンツが広がっていくことを実現したい。」とこれからの時代の急速な流れを掴み、若いうちから学ぶことの大事さについてお話しをいただきました。
※インタビュー記事はこちら
グロービス 鳥潟氏に聞く「グロービス学び放題」が目指す世界
私自身の経験でもありますが、社会人経験を重ねていくと「20代、30代のうちにもっと勉強していれば良かったな」、ビジネスの場で何度も経験し、いくつか重ねて来た時に「知識や経験がもう少しあればこのビジネスチャンスを掴めたのでは」…と後悔を口にしてしまうことが多くあります。その時に後悔をしても自分自身の時間は戻ってくる訳ではないですが…。

20代の若手が参加する理由とは

今回の講座の参加者の職種は様々で、『企業の法人向け研修』、『スマホサービスの事業サポート』、『マーケティング事業の広報担当』、『PR会社に入りたての新卒』など、性別も年齢も様々ながら参加の理由はとても前向きな印象でした。
参加理由で一番多かったのが
・『若い時から勉強をしておきたい』がもっとも多く聞いた声でした。
他にも
・会社における言葉の定義に違いなどがあるためにインプットをしないといけない
・新卒で入ったのが現在のベンチャー企業でいつかは独立も視野に入れている
・会社ではないところでのインプットを大切にしているがインプットする機会がなかなかないから
・勉強はやればやるほどできるようになることを実感したいから
・やりたいことをやるために勉強は必要だと感じているから
・今は見つかってないが、やりたいことが見つかった時に知識をつけておきたいから
・そこに紐づく人脈があるとうれしいから
など高いモチベーションで参加されていました。


 

学ぶ必要があることを理解はしているが方法がわからない若手

「学びの場が必要だと思ってはいるものの、職場での学びは自社のサービスやプロダクトに依存することが多いが、社会人として使うことのできるビジネス力全般の方法論は、なかなか会社の中で学ぶことは困難である。職場での学び以外にも目を向け、個人のスキルを上げるために学ぶことはとても重要である。その中でも3つの視点を持つことで学びを考えることが大事。」と鳥潟氏は言います。
その3つの視点とは、

【短期的な視点】

仕事のパフォーマンス効率を高める

【中期的な視点】

自分のキャリアを主体的に作れる

【長期的な視点】

人生を楽しむため

学校教育と社会人教育の違いについて

鳥潟氏に、学校教育と社会人教育の違いについてもお話いただきました。
「学校教育と社会人教育の大きな違いについては『何のための勉強』が明確にある。」

「”これまでの社会人”は指示を受け、必要知識のインプットをし、行動が評価を受ける時代であった。しかし、”これからの社会人”は問題意識を持ち、必要知識のインプットをし、状況判断や行動をし、結果を評価される時代になった。」

これまでに必要とされていたスキルとこれからに必要なスキルとは

「過去に必要とされていたスキルを求められた時代は、『経験や勘』に基づく業界知識や自社内の常識をカバーできる人間が、定型業務を着実に行うことで優秀な人間としてスキルの評価を受けていたが、現代に必要なスキルは激変する環境下の元で変革を推進し、高度な専門性といったヒューマンスキルを土台に持ち、ビジネスのフレームワーク(経営の基礎知識)やコンセプチャルスキル(論理的思考)を備えていける人間が活躍できる時代になっていく。」と鳥潟氏は、これからの時代に求められるスキルについて熱く伝えてくださいました。

インプットの方法を理解する

「インプットの方法は大きく分けて2つある。」と鳥潟氏は言います。

1つ目は媒体からのインプット

「媒体からのインプットの場合は量と質が大きなポイントになり、量であるならば、メリハリや概要を掴むこと、丁寧に辞書的に使うこともある。買って読んでみても自分に合わないと感じた本には見切りも早々につけることも大事な判断。質の面でも『求めることの明確化』と『歴史のある作品を選ぶ』ことが重要だ。」
鳥潟氏に関しては、読んだ本は大事な要点を少ない文章にし、まとめてフォルダに入れるという習慣を続けているそうです。誰でもできることを簡単に、自分なりの習慣化にすることでいつでも思い出せるといった工夫をしておくことが質の高いインプットへの近道になるようです。

2つ目は他人からのインプット

「他人からのインプットの場合には自分で知りたいことや問題意識を明確にしておくことも大切で、アドバイスに対しての真剣さや熱意がある人はビジネスの取り組みにしても大きな要素となる。アドバイスを聞いた後に実践への取り組みや、結果を報告すること。お礼も含め、感謝の気持ちを忘れずに、人柄やビジネスだけではない真摯な態度なども含めて総合的な人格者としても見られていることを意識しないといけない。」と、他者との関係性においての大切さもお話いただきました。

エビングハウスの忘却曲線による復習の大事さ


このグラフはドイツの心理学者であるエビングハウスが、被験者にアルファベットの羅列を記憶させ、その後どのくらい記憶に残っているかを実験した結果を示しています。この実験結果では、学習後、1時間後には56%が忘れられています。さらに1日後には74%、1週間後には77%、1ヵ月後には79%が忘れられています。

その一方で、復習を適切に行うことで、この図のように忘却を防ぐことが可能になります。これらのことから、学習後の復習を繰り返すことが大切といえます。

アウトプットの3つのポイント

アウトプットのポイントで大事な要素を3つお話いただきました。

1つ目は自分でまとめてみること

「メモを残すことで要約し、自分にとって重要だと思った箇所を自分の言葉で書き記す。図式化する関係性や全体像の理解を促すのに効果的である。必要な導線上に可視化PCデスクトップ、ポストイットのメモなどに残しておくことも重要である。」

2つ目は相手に伝えること

「1対1で伝えることでまとめる力をつけていくこと。伝えるためには、理解を自分の言葉でできるようにし、シンプルにまとめる必要がある。それにともなう深い理解も必要だ。複数名に伝え、つなげる力も相手に伝える1つの方法である。自分の解釈だけではなく、相手のこと・組織のことと照らし合わせ、解釈する必要がある。相手に伝える際は『結論・理由・例・結論』の順番で伝えることを意識していく。」

3つ目は仕事で使ってみること

「学んだことを、まずは忠実にやってみる。その振り返りから、教訓化することで学びの基礎が着実に出来上がる。」

学び方改革のワークシートを活用して『自分にあった学習法を見つける4つのステップ』

最後にワークショップとして、自分自身でできる、学習法の見つけ方を参加者で取り組みました。

PILES GARAGE読者の皆さんも、こちらの学び方のワークシートを活用して①〜⑧に沿って自分のことを書き出してみましょう。


1.目標設定を決定し、理想の自分と、現在の理想を考えましょう。またギャップを考えましょう。
2.インプット方法を設定しましょう。何をいつまでに学ぶのかを考えましょう。実行するための具体的な手段を考え、自分のどの時間をどう使うのかを考えましょう。
3.アウトプット方法を設定しましょう。言語化にするのはいつにするのか、それを誰にどのようにして伝えるのかを考えましょう。
4.振り返りを行いましょう。

mannaka柴田が感じた、”学び方を学ぶこと”で見えてくる若手向けの学び方

自分なりの学び方もそれぞれある現代社会の中で、職場環境の違いやスキルの習得レベルに違いはあるものの、若手は職場以外でも『学びへの本質』や『インプット・アウトプットの方法』、『復習の大切さ』、普段の自分では使っていない時間やスキルの効率的な学習方法を知ることで、少しでも力になるなと期待を感じるセミナーとワークショップでした。今回の講座は、短期・中期・長期的な目標をしっかり持ち、今後のビジネスの中心になるような次世代の発掘の場のようになっていました。「グロービス学び放題」のオンラインコンテンツや自分自身を前向きにするための時間への投資を考えると、今回の”学び方を学ぶ!2018年流「学び方改革講座」はとてもいいイベントでした。グロービス学び放題は働く若手ビジネスマンへの成長を加速させるツールの一つになりうる可能性が大変高いように感じました。
▶︎株式会社グロービス
創造に挑み、変革を導く
グロービスは、経営に関する「ヒト」・「カネ」・「チエ」の生態系を創り、社会の創造と変革を行います。
HP:http://www.globis.co.jp/
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鳥潟 幸志氏
グロービス経営大学院 教員
サイバーエージェントでインターネットマーケティングのコンサルタントとして、金融・旅行・サービス業のネットマーケティングを支援。その後、デジタル・PR会社のビルコム株式会社を共同創業。取締役COOとして、新規事業開発、海外支社マネジメント、営業、人事、オペレーション等、経営全般に10年間携わる。 
グロービスに参画後は小売・グローバルチームに所属し、コンサルタントとして国内外での研修設計支援を行う。 現在は、社内のEdtech推進部門にて『グロービス学び放題』の事業リーダーを務める。 グロービス経営大学院や企業研修において思考系、ベンチャー系等のプログラムの講師や、大手企業での新規事業立案を目的にしたコンサルティングセッションを講師としてファシリテーションを行う。
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グロービス 鳥潟氏に聞く「グロービス学び放題」が目指す世界