昨今は性別や年齢など関係なく、誰でも起業にチャレンジできる時代だと言えます。
そのため家事や育児と両立しながら自身のビジネスを始める女性起業家も増えてきました。
女性ならではのアイデアを活かして、成功を収めている女性起業家も少なくありません。
そこで今回は「自分も何か始めてみたい」という女性に向けて、女性で起業をする魅力や女性ならではの起業アイデアをご紹介致します。
こちらの記事を参考に、自身に合ったビジネスを始めてみてください!
女性起業家の現状について
女性起業家は増えてきてはいますが、実際どのような状況になっているか確認しておきましょう。
起業する女性がどれくらいいるのか、どのように始めるのか、なんで始めるかなどの現状を把握し、起業するイメージをつけると良いでしょう。
起業する女性は何割くらい?
実際に起業する女性はどれくらいいるのでしょうか?
「新規開業実態調査」という日本政策金融公庫が毎年行っている調査では、2020年度の女性が21.4%であり、まだまだ男性の方が多い現状です。
ただし、2019年度が19.0%だったことを考えると徐々に女性起業家の割合は増えていると言えるでしょう。
インターネットの普及によって、誰でも自宅など好きな場所でビジネスを始めらる環境になったことが後押ししていると考えられます。
女性起業は小さく始めるのが◎
女性が起業を始めるポイントとしては、副業などから小さくビジネスをスタートすることが挙げられます。
女性起業だけに限った話ではありませんが、起業に所属しながら自分の趣味や得意なことから小さく起業を始めることで最小限のリスクで挑戦可能です。
子育て後の第二の人生、経済的自立としての起業
女性起業家の多くが子供が社会人になったり、自分ひとりの力で生活できる経済力を手に入れたいというタイミングで起業を志す場合が多いです。
そのため女性起業家の年齢層としては、30代が最も多いと言われています。
女性ならではの視点を生かした起業アイデア
女性が起業をする大きなメリットとしては、女性視点のアイデアで商品やサービスを作れる点です。
特に男性と比べて子育てや家事、ファッションという分野で女性から共感を集めやすく、独自の視点からビジネスアイデアを生み出すことができるでしょう。
ここからは女性ならではの起業アイデアを考える視点を紹介します。
アパレル・ファッションの知識を活かす
女性は男性に比べて、流行りや身だしなみに敏感でアパレル・ファッションの知識を普段から収集している傾向にあるかと思います。
趣味で絵を描いたり、ハンドメイドで何かを作ったりしている方も多いのではないでしょうか?
普段から取り入れている知識を活かして、自身でオリジナルブランドを作って販売するのがおすすめです。
子育て・介護の経験を生かす
これから育児や介護をする方は不安が多いはずです。そんな方にとって、既に子育てや介護の経験がある女性からのアドバイスは非常に価値が高いものになります。
カウンセリングや子育てや介護のグッズ制作など、自身の経験から困ったことをビジネスに活かしてみるのがおすすめです。
女性が起業するときの注意点
女性起業家は増えてきており、どんどん起業をするチャンスは増えています。
しかし、起業をする際に注意しておくべき点を把握しておかなければ、失敗する可能性が高まってしまうでしょう。
特に女性ならではの注意点もあるため、しっかり確認して適切に起業しましょう。
家庭と仕事のバランスがとりにくくなる
まず注意すべき点は、育児や家事など家庭での役割とビジネスのバランスが取りづらくなることが挙げられます。
家庭での役割は必ず女性がやることではありませんが、やはり重点的に女性が担う場合が多いでしょう。そうなるとせっかく始めた事業に割く時間は少なくなりがちです。
パートナーと分担しながら、うまく仕事の時間を作りましょう。
男性よりも頼りなくみられがち
まだまだ男性に比べて、女性の方が頼りないという風潮があります。
そのような風潮はなくなっていくべきではありますが、やはりビジネスをする上で信頼されづらい可能性はあるでしょう。
特に実績のない最初の内は頼りなくみられがちなので、めげずにコツコツと実績を積み上げていきましょう。
経営や財務の知識に疎い
女性起業家は経験している職種上、男性起業家に比べて経営や財務知識に疎い傾向にあります。
男性は会社の経営に触れやすい職種を経験していることが多いためです。
ただ自身で勉強をすれば十分に知識をつけられるため、ビジネスを始める前に基礎を抑えておくのが良いでしょう。
女性におすすめな起業アイデア
女性ならではの視点で起業するためにおすすめの具体的なアイデアを紹介します。
「何か始めたいけど、アイデアが思いつかない…」という方は、こちらを参考にして自身に合ったビジネスを始めてみてください。
ECサイト運営
女性起業家の中でも、実際の店舗を持たずにインターネット上でショップを運営するECサイト運営が人気です。
現代では、ECサイトを手軽に立ち上げられる便利なサービスが多数あります。
自身がモノを作って販売するのも良いですし、商品を選んで入荷し販売するセレクトショップを運営するなど、選択肢もさまざまです。
自宅教室
自宅を使って自身の趣味や得意なことを教えるのが自宅教室です。
場所を借りるための費用をかける必要がないため、初期コストを抑えてビジネスを始めることができます。
自身の好きなことを始めれば良いので、一からアイデアを考える必要もなく、趣味の延長から始めることができるのも特徴です。
ファッションコンサルタント
自身のアパレルやファッションの知識を活かして、ファッションに興味を持ち始めた方などを対象にコーディネートのアドバイスをするのも良いでしょう。
コンサルタントと聞くとハードルが高いように感じますが、自身が好きで集めたり実践している知識は他の人にとっては大きな価値である場合も多いため、まずはやってみるのが良いでしょう。
女性が起業前に知っておくべきこと
具体的なアイデアもあり「起業をするぞ」と意気込んでいる方に向けて、実際に起業を始める前に知っておくべきことを把握しておきましょう。
ビジネスにおいて失敗はつきものですが、出来るだけ失敗のリスクを小さくしておくのは非常に重要です。
自己ブランディングと情報発信方法
自身の始めるビジネスのイメージを正しくお客さんに伝えるには、自己ブランディングが重要です。
キャッチコピーが入った名刺を作ったり、オリジナルのロゴを作るなどして、」どういった方」が「どんな想い」で「何をやっているか」が正確に伝わるようにしましょう。
想いの部分などは、適宜SNSやブログ等で発信してお客さんへイメージを浸透するのがポイントです。そのためには発信方法と内容に一貫性が求められます。
事業計画と資金繰り
起業を始める際は見切り発車ではなく、しっかり事業計画と資金繰りをどうするかを明確にした上で始めることが重要です。
せっかく始めた事業を長期的に継続するためには、事前に事業計画書を作成してビジョンや目標、具体的な行動プランを明確にしておきましょう。
また、事業計画書をもとに必要な資金も算出してそれらをどのように捻出・調達するかも合わせて明確にしておくのが重要です。
女性が起業するときに活用できる補助金
資金繰りに関しては、自己資本を使ったり銀行から借り入れたりとさまざまな方法があります。
それに加えて国や自治体などが実施している補助金制度を利用して、支援を受けてビジネスを始めることも可能です。
助成金に関してもさまざまな種類があるため、それぞれの特徴を把握して活用してみましょう。
創業補助金
創業補助金とは、創業に必要となる経費の一部を自治体に補助してもらえる資金のことを指します。
新しいニーズの発見やそれに応じた雇用の創出などを通じて、その地域の経済を活性化させることを目的とした補助金です。
ゼロから新しいニーズを生み出す場合の「創業促進補助金」と継承した事業の展開に使うための「第二創業促進補助金」の2種類があるため、自身のビジネスに合った方を選択しましょう。
補助金が交付されるためにはいくつかの条件があり、それらを満たして適切な申請を行えば返済する必要のない資金を得ることができます。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金とは、日本商工会議所などの支援を受けることができるお金のことです。
ここでいう小規模事業者とは、従業員の少ない会社や個人事業主(フリーランス)のことです。
起業し始めたばかりであれば、ほとんどの場合小規模事業者に該当するはずなので、誰でも対象となるのが特徴です。
補助金額は50万円以内と決まっていますが、初期コストはそこまでかからない事業であれば十分な金額と言えるでしょう。
まとめ
今回は女性ならではの起業のポイントや具体的なビジネスアイデアまで、女性起業の基礎的な知識をご紹介しました。
女性起業において最も重要なのは、自身が無理なく継続できる適切なアイデアで始めることです。
今回紹介した視点やアイデアをもとに、自分でも始められそうな起業のアイデアを考えて見ると良いでしょう。
今後ますます女性の社会進出が進んでいく中で、是非自分のやりたいことや挑戦してみたいことを形にするべく、起業にチャレンジしてみてください!