ANAも新卒採用で導入 就職・採用活動を効率化、AI採用とは?

はじめに

AI採用という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
 
AI採用とは言葉の通り、AIテクノロジーを利用して面接などの選考を行い、その人材を採用するか否かを決める採用方法です。
 
通常、人材の採用は人事の担当者が面接者と「Face to Face」、いわゆる直接対面で行われるのが一般的です。日本企業のほとんどがこの手法を用いて採用活動を行っているでしょう。ゆえに「AI採用」は画期的です。今回はAI採用がどのようなものかを解説していきたいと思います。
 

AIの概要

AIとは

そもそもAIとは何でしょうか。
 
AIとは「Artificial Intelligence」の略で人工知能のことを指します。人間の使う言語を理解したり、論理的な推論を行ったり、経験から学習したりまたは経験から未来を推測するコンピュータープログラムなどのことを指します。言わば、人間の代わりに物事を自動的に考え、答えを導き出すコンピュータープログラムです。
 
そして人間の思考と明らかに違っている点は、AIの計算または推論の過程で、情や感情が一切排除されているという点です。
 

AIを巡る過去のブーム

AIという用語が初めて使用されたのは、今から約60年前の1956年です。しかし当時はAIの能力に限界があることが示されたこともあり、ブームも終わってしまいました。それ以後1980年代のブームを経て、AIの技術も進歩し、最近では、2010年ごろから再びAIが話題になり始めました。
 

AIのレベル

AIと一言で言ってもAIには様々な種類やレベルが存在し、大きく分けて4つのレベルがあります。
 
各レベルで各々こなせる仕事の量や質が変わってきます。
 
レベル1の人工知能がこなせる仕事のレベルは「アルバイト」レベルの仕事でレベル4にもなると「経営者」レベルまで上がります。このレベルまで行くとAI自身が判断軸を自分で発見し、自分でルールを設定して、判断を下すことができるようになります。
 

AI採用とは

AIが行う書類選考

AIによる選考は面接だけでなく書類選考時から導入されています。
 
従来の書類選考は、採用担当者が一つ一つ履歴書を確認して、その人材の能力が企業にマッチしているか否かを判断しています。この作業をひとつ行うだけでも手間がかかる上に、大手大企業など応募者が増えるほど書類選考のプロセスをひとつ完了するだけでも莫大な時間と労力を消費してしまいます。
 
しかし、現在ではこの書類選考のプロセスをAIにやらせることが可能です。こうすることで、24時間書類選考を行えるうえに採用担当者への負担も大きく減らすことが可能です。また、AIを導入して書類選考を行うことで、感情や私情を一切なくすことが出来るので、正確で公平な審査が実現できます。
 

AIが行う面接

書類選考だけでなく、面接もAIで審査可能です。
 
タレントアンドアセスメント(T&A)は2017年2月27日、AIが人間の代わりに採用面接を行い、応募者の資質を分析して診断結果データを提供するサービス「(仮)AI 面接官」を5月上旬に提供すると発表しました。このシステムを利用することで、インターネット環境があるだけで、24時間面接が可能になります。プロセスとしては、採用のウェブサイトまたはQRコードにアクセスして面接を行います。このシステムがあれば、遠すぎて面接に行きにくい方や忙しい方にも均等に機会が与えられます。
 

Chart 従来の面接とAI面接の比較
 
上記の表を見て解るとおり、AI面接システムは企業側にも応募者側にとっても利があり便利なシステムです。
 

AI採用のまとめ

現時点で、AI採用はあまり浸透していませんが、AI採用システムを導入している企業も複数存在します。
 
その例として挙げられるのが全日本空輸(以下、ANA)です。ANAもAIを使った採用に踏み切ったと発表しました。AIを導入することで、応募者の指の動きなどで嘘などを発見できるそうです。
 
今はまだあまりポピュラーではないAI採用システムですが、数年後にはこの採用システムを取り入れる企業も増えていくかもしれません。
 
 
編集者:株式会社mannaka
協賛 :株式会社エスネットワークス
 

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