はじめに
先日、社名を変更することが発表された株式会社三菱東京UFJ銀行(以下、三菱東京UFJ銀行)。社名が非常に長いことが、社名変更の背景だそうです。
では、なぜ三菱東京UFJ銀行は、このような長い社名になってしまったのでしょう。
今回は、その三菱東京UFJ銀行が属する、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)と、三菱東京UFJ銀行の歴史について解説していきたいと思います。
三菱UFJフィナンシャルグループの概要
MUFGは、連結子会社224社、持分法適用関連会社65社で構成されている金融グループです。以下が、MUFGのセグメントと事業概要になります。
1.株式会社三菱東京UFJ銀行セグメント
このセグメントでは、主に銀行業務を行っています。
有名な子会社として、株式会社三菱東京UFJ銀行や、持分法適用関連会社では、株式会社じぶん銀行、株式会社ジャックスなどがあります。
経常収益は前年度比で299億円増加して、4兆337億円になりました。経常収益とは、一般的な売上高だと考えていただいて結構です。経常収益は増加しておりますが、セグメント利益は、前年度比で387億円減少して、6,858億円になりました。
2.三菱UFJ信託銀行株式会社セグメント
このセグメントでは、主に銀行業務、信託業務を行っています。
有名な子会社として、三菱UFJ信託銀行株式会社、日本マスタートラスト信託銀行株式会社などがあります。
経常収益は前年度比412億円増加して、7,281億円になります。しかしセグメント利益は、銀行セグメントと同様、前年度と比べ減少し、1,609億円となっています。
3.三菱UFJ証券ホールディングス株式会社セグメント
このセグメントは、主に証券業務を行っています。
有名な子会社として、三菱UFJ証券ホールディングス株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社などがあります。経常収益は165億円減少して、4,879億円、セグメント利益は419億円となりました。
4.コンシューマーファイナンス子会社セグメント
このセグメントは、主にクレジットカード業務・貸付業務を行っています。
経常収益は5,090億円、セグメント損益は263億の損失となっています。
三菱東京UFJ銀行の歴史
以下の図は三菱東京UFJ銀行の沿革を表した図になります。
Chart 三菱東京UFJ銀行の系譜
この図が表しているように、三菱東京UFJ銀行は、三菱銀行と東京銀行が合併して出来た東京三菱銀行と、三和銀行と東海銀行が合併して出来たUFJ銀行の2行が合併して出来た銀行になります。合併をするにつれて、存続会社と消滅会社の社名がつながっていき、今のような長い社名になった経緯があります。
三菱UFJフィナンシャルグループと三菱東京UFJ銀行のまとめ
今回は、MUFGの解説と三菱東京UFJ銀行の社名の由来について解説しました。
この度の社名変更により、三菱東京UFJ銀行は三菱UFJ銀行に改名されるようです。社名変更に伴う看板の立替や、名刺、契約関連、書類等々、様々なコストがかかると予想されます。三菱東京UFJ銀行は巨大企業ですので、副次的な経済効果があるかもしれませんね。
【参考資料】
三菱東京UFJ銀行HP
[http://www.bk.mufg.jp/kigyou/company/profile/history.html]
三菱UFJフィナンシャルグループ有価証券報告書
[http://www.mufg.jp/ir/securityreport/2016mufg/pdf/mar/yu_mufg16.pdf]
編集者:株式会社mannaka
協賛 :株式会社エスネットワークス
財務・会計系コンサルティング会社。
ベンチャー企業やローカル企業にCFOコンサルティングを行っています。
「経営者の輩出」を企業理念とし会計や財務の実務支援能力だけでなく、 CFOとして求められる知識や経営センスをより短期間で身に付け、育成することを目指しています。
エスネットワークスは、「経営者の視点でニーズを掴み、経営者の視点で課題を解決し続ける、最強パートナー」を実現すべく、成長し続けています。
■エスネットワークスのサイトはこちら
株式会社エスネットワークス
■mannakaのサイトはこちら
株式会社mannaka