学生起業するには?成功事例と起業アイデア

「学生の内に起業に挑戦したいけど、何から始めればいいか分からない」

「学生でも始められる起業アイデアを知りたい」

そんな学生の内から起業を志しているが、一歩を踏み出せない方は多いのではないでしょうか?

さまざまな分野で成功している社長の活躍を見て学生で起業を志す方は増えてきていますが、実際に行動に移す人は多くありません。

やはり失敗した時の不安や、そもそもアイデアが思いつかずに諦めてしまいがちです。

そこで今回は学生起業の強みや成功事例から、実際に起業をするためのポイントを解説していきます。

こちらの記事を参考に自身の夢の一歩を踏み出してみてください!

学生起業とは


学生起業とは、大学に通いながら自身の事業を起こすことを指します。

インターネットの普及により、以前に比べてコストがあまりかからなくなったことで、学生起業に注目が集まっています。

IT関連のベンチャー起業を起こすのが人気ですが、中には大学での研究や開発を進めていく中でそれを事業にしていくパターンも多いです。

学生起業家なるきっかけは人それぞれですが、まずは自身の興味を広げていくことがポイントだと言えるでしょう。

起業に活かせる学生の強み

当たり前ですが学生起業家の最大の強みは「学生」であるということです。

日本には多くの大学生がおり、マーケットとして十分な大きさがあるでしょう。

学生という身分を活かして同年代の情報を収集したり、学生マーケットに注力して事業を展開していくだけでも大きく展開できる可能性を秘めているのです。

その他にも学生が起業をする強みは多いため、それぞれ詳しく紹介していきます。

自由な時間が多い

社会人に比べて圧倒的に自由な時間が多いことが、学生起業においての最大の強みがと言えるでしょう。

社会人をしながら起業のための時間を確保することはできなくはないですが、ハードルは高く、確保できる時間も限られてしまいます。

学生の間は学業やアルバイトの時間もありますが、時間の調整がしやすいため起業のための時間を自由に確保できるでしょう。

その分事業をよくするために試行錯誤を繰り返すことができます。

校舎がオフィス代わりになる

起業の拠点となるオフィスを構えることが多いですが、学生の場合は大学の校舎をオフィスの代わりとして活用しやすいです。

許可が得られればPC環境やミーティングスペース、参考資料など、オフィスに必要な要素をコストをかけずに手に入れることができます。

オフィスを別途構える場合かなりのコストがかかるため、資金が十分にない場合は大学という環境が心強い味方になってくれるでしょう。

仲間を見つけやすい

起業をする上で共に事業を推し進めていく仲間を作ることは、成功するかどうかの非常に大きなポイントになります。

大学という環境は新しい人と出会う機会が多く、一緒に起業をする仲間を見つけやすいです。

同じ大学の中であれば近しい分野に興味がある仲間を見つけられたり、SNS上でも「学生起業家」という肩書きで同じような志を持った人と出会うきっかけも作りやすいでしょう。

企業や公的機関からの支援を受けやすい

起業をする上で資金をどうやって集めるかは頭を抱える部分ではありますが、学生起業の場合は起業や公的機関から資金的な支援を受けやすいです。

国や自治体が行っている若者向けの融資制度も多くあるため、それらを活用して少ない自己資本で起業することが可能です。

「アイデアはあるけどお金がなくて起業できない」と考えている方は、一度融資制度について調べてみるのが良いでしょう。

失敗できる

社会人で起業をする場合、起業=生活に直結していることが多いため事業の失敗が大きなリスクになってしまいます。

一方で学生起業の場合は、収入源としてではなく経験値として起業にチャレンジできます。

もちろん事業が成功するに越したことはありませんが、事業に失敗はつきものです。

学生起業の場合は起業にチャレンジしたこと自体が評価に繋がったり、早い段階でビジネス感覚を身につけることがプラスに働いたりと、失敗することのリスクが非常に小さいのが特徴です。

学生起業の成功事例


学生起業の具体的なイメージをつけるために、これまで成功した学生起業事例をみていきましょう。

聞いたことある企業の中にも実は学生起業から始まったというものは多いので、これから学生起業を志すみなさんにとっては非常に参考になるはずです。

ここでは5つの学生起業の成功事例を詳しく紹介していきます。

株式会社オン・ザ・エッジ

この企業に関して聞き馴染みのない方もいるかもしれませんが、実はオン・ザ・エッジは堀江貴文氏が創業したライブドアの前身となる企業です。

インターネット黎明期からホームページ制作などインターネット関連の事業を展開し、その後上場を果たしました。

今では宇宙事業や高級和牛専門店など多岐に渡る事業を展開し、実業家として日本でも屈指の影響力を持つ堀江氏ですが、学生時代の起業から始まっていることから参考になる点は多いでしょう。

株式会社ミクシィ

現在SNS「mixi」を軸にさまざまなサービスを展開している株式会社ミクシィは、笠原健治氏が大学在籍時に立ち上げた求人情報サイトを運営するイー・マーキュリーが始まりです。

笠原氏は学生時代の長期連休などの自由な時間を活用し、泥臭い営業活動を積み重ねながら事業を軌道に乗せていきました。

株式会社クックパッド

多くの方の生活を支えている食事レシピの公開サービス「クックパッド」も学生起業から始まった事業です。

佐野陽光氏が大学在籍時に自分は何がしたいのかを真剣に考え、辿り着いた「スカッとした心からの笑顔を増やしたい」という想いを実現するべく創業されました。

今や多くの人が利用する定番のサービスも一人の学生の想いから生まれていることを考えると、学生起業は多くの可能性を秘めていると言えます。

株式会社リブセンス

リブセンスは求人情報サイト「ジョブサイト」を運営しており、2006年に早稲田大学に在籍していた村山太一氏によって創業されました。

創業した当初は苦境に立たされてましたが、料金体系を変更するなどして徐々に軌道に乗せ2011年には東証マザーズへの上場を果たしました。

株式会社Gnosy

ニュースキュレーションサービスのgunosyは、福島良典氏が大学院在籍時にリリースしたサービスです。

福島氏はもともと株式会社MYTHTEMという会社も創業していましたが、失敗してしまっています。今や多くの方に知られサービスを作った方でも、学生起業時に失敗を経験し今に至っているのです。

学生起業で成功するためのポイント


学生起業を成功させるためには抑えておくべきポイントがあります。

失敗するリスクが小さいとはいえ、成功させるためにしかるべき努力をするのは重要です。

ここでは3つのポイントをそれぞれ解説していきます。

小さく始める

学生起業ではコストを抑えることはできますが、その中でも可能な限りリスクを抑えることは重要です。

そのためにはまずは今あるものを活かして、小さく事業を始めることをおすすめします。

最初から万全の準備を整えるのも大事ですが、段階を踏んでできることを増やしていくことで支出やリスクを抑えることができるでしょう。

仲間を集める

学生起業の場合、未経験のことばかりで自分だけでできることは多くないです。

そのため信頼できる仲間や専門的な知識を持っていて相談できる仲間を作れるかどうかがポイントになります。

分からないことが出てきた時に、身近に相談できる仲間がいることで心理的にも余裕を持って起業できるでしょう。

事業のアイデアを話したり、使ってもらったりする

学生起業では実績がないため、トライアンドエラーを繰り返して徐々に事業をブラッシュアップしていくことが必要です。

そのためにはお客さんになりうる大学の友達や同年代の知り合いに事業アイデアを話したり、実際にサービスを利用してもらったりして、リアルな意見を反映していくことが重要です。

学生起業の起業アイデア


最後に具体的な事業が思いつかないという方のために、学生起業で取り組みやすい事業アイデアを紹介します。

自分や周りの友達の興味や課題を元に事業アイデアを考えるのがよいですが、何かすぐに始めたいという方はまずこちらを参考にしてみてください。

①フリーペーパー

自分たちの興味があるテーマや社会的な課題を取材・編集などをして発刊するのがフリーペーパー事業です。

多くの人に興味を持ってもらえるテーマや、デザイン性の高い発行物を作成できれば広告枠を設けて収益を得たり、派生してWebメディアの運営やデザインの仕事を請け負うことができる可能性を秘めています。

②イベント運営

学生起業の代表的なビジネスがイベント運営です。

中でもビジネスコンテストは多くの学生が参加者として集まりやすく、企業協賛をつけること出来るので事業として成立しやすいです。

運営のために人員が必要になるため、一緒に出来る仲間を多く見つけることがポイントです。

③シェアハウス

今学生起業で人気なのがシェアハウス運営です。

シェアハウスの運営には不動産を買い上げて1から運営していくものと、既存の施設の管理のみを請け負うものがありますが、おすすめなのは後者の運営請負業です。

シェアハウスオーナーは複数物件を持っているけど運営まで手が回らない、という場合が多いため、人員を揃えることができれば広く事業展開出来る可能性があります。

まとめ

学生起業は小さなリスクで将来的に大きな価値になる経験を得ることができます。

失敗する不安もありますが、少しでも興味がある方はまずやってみるのが良いでしょう。

その際にこの記事で紹介したポイントや事業アイデアを参考に、しかるべき努力をする必要はあります。

ただし、起業に失敗はつきものです。その失敗も前向きに捉えて、新たなことにチャレンジしていくという姿勢が重要でしょう。

人生のいい経験となる学生起業に是非チャレンジしてみてください!