優秀なエンジニアを採用するためのポイントとは?採用成功率がアップするノウハウ

「優秀なエンジニアを採用したい」
「効率よく採用活動を進めたい」
と考えている採用担当者は多いのではないでしょうか?

エンジニアの採用は、基本的なコミュニケーションスキルや企業理念へのマッチも大切ですが、コーディングやプロジェクトマネジメントのスキルを見定める必要があるため、優秀な人材を見つけるのが難しいです。
企業によって必要な人材は異なるため、自社に合ったエンジニアの採用方法を見極める必要があるでしょう。今回は企業が優秀な人材を採用するために抑えておきたいポイントや採用効率を上げる方法など、エンジニア採用に関わるノウハウをご紹介します。

 

最近のエンジニア採用動向

昨今のIT市場については年々拡大している傾向にあります。2019年はシステム刷新の需要が高くなり、インフラエンジニアが多く求められるようになりました。ただ、2020年は新型コロナウイルスの影響に伴い需要の拡大から一変、採用活動を縮小したりストップしたりする企業が増えたため、求人数は減少傾向です。一方で新型コロナウイルスによって大きく変化する社会へ対応するために、多くの企業がビジネスモデルの変革のタイミングを迎えており、その基盤を支えるシステムやサービスを整備・開発できる人材は引き続き需要が高まっていくでしょう。

 

エンジニア採用の壁

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なぜエンジニアの採用は難しいとされているのでしょうか?
ここからはエンジニアの採用を難しくする要因である「エンジニアの数が足りない」「優秀なエンジニアほどリファラルで転職するため見つかりにくい」「スキルの見極めが難しい」「条件が合わない」の4つの観点について、それぞれ詳しく解説していきます・

  

エンジニアの数が足りない

ITを専門にしている企業でなくとも、企業のDX化や新しい価値創造を目的として多岐に渡った分野でエンジニア需要が拡大しています。現在は市場の需要に対して必要な能力を持ったエンジニアが足りてない状態であるといえます。エンジニア一人をいくつもの企業が取り合わざるを得ない状況なのです。そのため自社にとって必要な人材が見つかったとしても、獲得倍率が高く採用しづらいという事態になります。

  

優秀なエンジニアほどリファラルで転職するため見つかりにくい

前述した通り、エンジニアはそもそも数が少ない上に優秀なエンジニアほど採用市場に出てこないという傾向があります。エンジニアは好待遇で採用されることが多いため、そういった場合はそもそも転職をしないパターンもあるでしょう。また、優秀なエンジニアは知り合い経由で採用選考を行うリファラルにて転職する場合も多いため、一般的な求人サイトでは見つけづらいという特徴があります。

  

スキルの見極めが難しい

エンジニアに必要とされるスキルは多岐に渡る上に、専門的な知識がなければ見極めが難しいです。そのため、採用担当者にある程度コーディングやIT専門用語などの知識がなければせっかく採用したものの現場に求められているものとのミスマッチが起こる可能性が高いでしょう。得意なプログラミング言語や専門領域に関してはもちろん、仕事の進め方やコミュニケーション能力などに関してもミスマッチが起こらないように注意しなければなりません。

  

条件が合わない

エンジニアの市場価値拡大がどんどん進んでいくのに伴い、その分エンジニア求職者が求める給与水準や待遇に関しても高くなっています。そのため、上層部がエンジニア価値を理解していない会社や教育体制が整備できないない中小企業では、求職者が求める条件を提示できずになかなか人材確保が進まないということが多いです。競合が提示している水準をしっかり把握していないと、せっかく巡り合った人材を常に条件面で競り負けて獲得できないということになるでしょう。

 

エンジニア採用のミスマッチを防ぐためのポイント

では企業はどのように優秀なエンジニア人材を採用していけば良いのでしょうか?企業によって求める人材は異なりますが、採用においてミスマッチを防ぐためのポイントは共通して存在します。ここからは4つに分けてエンジニア採用のミスマッチを防ぐためのポイントをそれぞれ紹介していきます。

  

①ペルソナ設定

自社が求める人材像を明確にし、ターゲットを絞って採用活動をするのは非常に重要です。そのためにはペルソナをしっかり設定しておく必要があります。ペルソナとは、企業が求める人材像のことを言います。ペルソナを設定するためには、採用担当者だけではなくある程度IT知識を持ったメンバーや配属される部署のメンバーと必要な要件をすり合わせ、エンジニアのスキル・人物像・役割を明確にしていく必要があるでしょう。

  

②採用要件の定義

明確なペルソナ設定を行うために、具体的には採用要件を定義する必要があります。スキルにおいても、「どんな言語を得意とするか」「求める実績はどの程度か」「どれくらい経験しているか」など言語や実務経験などの採用要件を具体的に定めることで、採用する人材のミスマッチを防ぐことができるでしょう。そのためには自社の魅力を洗い出したり、既存の採用条件を緩和させたりする必要があります。

  

③自社のエンジニアの採用活動参加

採用条件を見直したり、実際の面接に自社のエンジニアに参加してもらうのも有効な手段です。自社で最もエンジニアのことをわかっているのは現場であるため、採用活動に参加してもらうことで採用後のミスマッチを未然に防ぐことができます。採用要件を定義する際には、エンジニアに細かくヒアリングを実施して意見を取り入れるようにしましょう。

  

④テックブログによる自社情報の発信

エンジニアは市場価値が高まっており働く環境を多岐に渡る選択肢から選びやすい分、企業文化や作れる価値などの親和性を重視する傾向にあります。そのため、ブログで自社で働くいたり勉強会をしている様子や技術情報を発信しておくと、その発信内容に興味を持ったエンジニアとマッチングする可能性が高くなるでしょう。社内の情報を発信し、既存の採用活動外の人材と繋がる機会を増やしておくことが重要です。

 

応募率が上がる採用ページ、求人票の書き方

採用媒体を活用して採用活動を行う際は、明確に設定したペルソナをもとに採用ベージや求人票を作成する必要があります。ただ漫然と作成しているだけでは、優秀な人材の獲得に繋げることは難しいでしょう。細かい採用ベージや求人票の作成方法は企業によって異なりますが、応募率が上がるために抑えておくべきポイントはあるため、ここからは2つのポイントに絞って詳しく解説していきます。

  

自社技術、開発環境、チーム環境について明らかにする

エンジニアは自身のスキルがその企業でどう活かせるか、どんな環境で働けるのか、どんなスキルを身につけられるかを重視して企業を選ぶ傾向にあります。そのため独自の自社技術や開発環境、仕事を進めるチーム環境に関してオープンに記載し、興味を持ってもらう必要があるでしょう。技術ブログなどの発信と合わせて、採用ページや求人票にも明確に記載するのが重要です。

  

会社の理念や存在意義を伝える

エンジニア採用に限ったことではありませんが、会社が目指す方針も含めて理念や存在意義を明確に伝えておく必要があります。エンジニアとしてやりがいを持って継続的に仕事に取り組んでもらうためにも、理念に共感してもらった上で採用することは重要です。どんな想いでシステムやサービスを開発しているのか、将来的には企業としてどんな価値を創っていくのかを明確に記載するようにしましょう。

 

おすすめの採用媒体3選

実際にエンジニアを採用するためにはさまざまな手段やツールが存在します。ここからは代表的なエンジニア採用におすすめの採用媒体を3つ紹介していきます。それぞれの採用媒体に特徴があるため、自社に合ったものを見つけてエンジニア採用に活用してみてください。

  

Green

Greenは登録人材数が多く、採用のアプローチをかける母数を大きくするのに有効な媒体です。機能として毎月求める人材に近しくターゲッティングされたユーザーに200通送信可能なスカウト配信や、配信上限のない気になる配信が可能なため、採用活動の活動量を担保できます。登録ユーザーの質も良いため、即戦力の人材を採用できる可能性が高いです。

  

Wantedly

他媒体と比較して圧倒的な低コストで採用広報ができるのがWantedlyです。スタートアップ企業を中心に採用側も多く登録していることから、エンジニアのユーザー数も多いのが特徴です。一方で低コストで運用できる分、応募してくるユーザーの質にはムラがあるため、精査しながら慎重に採用活動をしていく必要があります。

  

Find Job!

さまざまな雇用形態での採用を見据えている場合は、Find Job!がおすすめです。各種動画メディアでのプロモーションを実施しているため、登録ユーザーも増えてきています。また、登録ユーザーの約70%がIT関連のクリエイター・エンジニアであるという点も見逃せない魅力です。

 

まとめ

エンジニアの市場価値が高まっていることから、エンジニア採用に苦戦している企業は多いことでしょう。自社に合った人材と出会うためには、採用状況を正確に把握し、必要な人材を明確にすることが重要です。適切な採用媒体の選択や広報戦略はもちろん必要ですが、まずはペルソナの設定や採用条件の見直し、働く環境の整備など、企業活動の根本的な部分の改善が優秀なエンジニア採用への近道とも言えます。
今回紹介したポイントを抑えながら、自社に合った手法を見つけてエンジニア採用を成功させましょう。